近年肥満は犬、猫ともに動物病院で多く見られるようになりました。
動物病院に来院するワンちゃんの約50%以上、ネコちゃんでは約45%以上が肥満または太りすぎといわれています。
肥満とは、体脂肪率が増加した状態のことで、理想体重より15%以上重い状態が「肥満」と言われています。
肥満は様々な病気の原因になり、普段は症状が現れなくても、気づかないうちに健康に影響を与えている可能性があります。
糖尿病や骨格系疾患(関節の痛みなど)、心臓血管系疾患(高血圧など)、腫瘍(がんなど)のリスクを高めることになります。
肥満による悪影響を理解し、肥満対策をすることでかわいい家族の健康管理に努めましょう。
- ●過食・・・高カロリーの食事をたくさん食べるペットは、体重増加の傾向があります。
- ●避妊・去勢・・・手術をした後は、体重増加の傾向があるといわれています。
- ●運動量の減少・・・運動量が少ないペットは、身体に必要なエネルギー量が減少し、太る傾向があります。
- ●年齢・・・年齢を重ねるごとにペットの基礎代謝は下がり、必要とするエネルギー量も少なくなります。
肥満が進行するとさまざまな病気にかかったり、悪化したりする可能性が高くなります。高齢になると特に危険です。
●関節や靭帯の疾患 ●心臓病 ●糖尿病 ●腫瘍(がんなど) ●抵抗力の低下 ●炎症状疾患の悪化 ●皮膚病など
- 1歳のときより体重が重くなった
- 人間と同じ物を食べている
- 正確な体重が分からない
- 毎日の食事量を決めていない
- 歩きたがらなくなった
- 避妊・去勢をしている
- お腹の凹みや腰のくびれがない
おうちでできる肥満対策
- ●1日の食事量を決めて必ず守る
- ●おやつはなるべく与えないようにする
- ●適度な運動をさせてあげる
- ●定期的に体重をはかり管理する
- ●減量中は1日の食事量を3~4回に分ける
食事の管理による対策
適切なダイエットフードによる、計画的な管理が必要です。
フードの内容や与え方については、獣医師にご相談ください。