



避妊・去勢手術は、望まれない妊娠や出産を防ぐだけでなく、ペットの病気を予防することにもつながります。
女の子の避妊手術では、卵巣、または子宮と卵巣の両方を摘出しますので、子宮や卵巣の病気には一生かからなくなります。
また、早い時期に手術を行うことで、乳腺の腫瘍ができにくくなるというデータがあります。
男の子は、去勢手術で睾丸を摘出することで睾丸の病気にかかる心配がなくなり、男性ホルモンのアンバランスで起こる病気の予防効果も期待できます。このように避妊・去勢手術は、ペットにとってメリットが多いのです。
避妊・去勢手術に関しては、こちらをご覧ください。
発症すると死亡率100%の恐ろしい病気、それが狂犬病です。
「狂犬病予防法」という法律で、生後3ヶ月以上のワンちゃんには、年に1回のワクチン接種が義務付けられています。
狂犬病はウィルスの感染によって起こる病気で、このウィルスは人を含めたほとんど全ての哺乳類に感染します。
狂犬病の予防注射を受けた後は、お住まいの市町村への届出も忘れずに行いましょう。(当院では届出の代行も行っています)
予防接種に関しては、こちらをご覧ください。
ノミは身近な環境(土の上や植物の葉の裏など)に潜んでおり、近所への散歩や短時間の外出でも寄生してしまうことがあります。
ノミの成虫は吸血し、ペットの身体の上で産卵します。卵は身体から落下して室内のカーペットや畳の上で孵化するため、家の中でノミが繁殖してしまうこともあります。
ノミは、かゆみや皮膚病の原因になるだけでなく、条虫(サナダムシ)という寄生虫を動物のお腹に感染させてしまうことがあります(消化管内寄生虫の媒介)。
また、ときには人にも寄生するため、普段から室内で生活しているペットにも積極的なノミ対策が必要です。
ノミの寄生や卵の孵化を予防するお薬には、身体につけるタイプと、飲ませるタイプのものがあります。
どちらも1~数ヶ月に1度ずつ使用するだけでよいお薬です。
目に見えない伝染病の病原体は、ペットの身近に存在します。
混合ワクチンとは、ウィルスや細菌の感染によって起こる伝染病を予防するためのワクチン(予防注射)です。
伝染病の中には、ペットの命さえも脅かすような恐ろしい病気もあります。
予防できる病気は全て、積極的に予防してあげることが大切です。
混合ワクチンの種類や接種する時期など、詳しくは獣医師にご相談ください。
ワクチンの接種に関しては、こちらをご覧ください。
口臭の原因にはいろいろありますが、「歯周病」かもしれません。
ワンちゃんやネコちゃんの歯に歯垢(プラーク)や歯石などの汚れがたまると、根本が茶色くなってきます。
歯垢の中には細菌が住んでいて、歯ぐきに炎症(歯肉炎)を起こし、口臭が生じます。
3歳以上になると、70~80%のワンちゃん・ネコちゃんが、歯肉炎や何らかの歯周病にかかるといわれています。
歯周病を放っておくと歯の根本まで炎症が広がってしまい、歯がグラグラになります。
ひどい場合には、大事な歯が抜け落ちてしまうこともあります。
また、歯の根元に膿がたまって顔が腫れ、ついには皮膚が破れて膿が流れ出てくることもあります。
さらに歯周病が重度になると大変です。口の中の細菌が血液に混じって全身に回り、心臓、腎臓、肝臓などに重大な病気を引き起こすことさえあるのです。
歯周病の治療に関しては、こちらをご覧ください。